こんにちは、じぷたです。
以前、ビデオよりもスライドショーが感動できるっていう記事を書きました。
あれから我が家ではさらに十数本を作成しまして、試してみた技法でよかったものを「基本編」と「プラス2のコツ」という形でお知らせしたいと思います。
それでは参りましょう。
スライドショー作り方 基本4つと2つのコツ
基本編
誰のために作るのか? 誰がどんな場面で視聴するのか確認しよう!
このスライドショーを見るのは誰で、どのようなシュチエーションで見るのでしょうか。最初に考えるべきはこの部分です。
一般的には・・・
①卒業式の謝恩会で恩師や保護者が見る
②部活やスポ少の引退セレモニーで児童生徒が見る
③結婚式の余興として新郎新婦と参列者が見る
④実家に住む祖父母が孫の活躍の様子みる
といったパターンが多いかと思います。
スライドショーを作り上げるには、選択と決定の連続をクリアーしていく必要があります。
例えば写真の枚数も1曲に60枚程度の写真を張り付ける必要があります。※ゆずの「虹」を使用した場合。
2曲10分だと120枚の写真を使用することになります。デジカメで沢山のショットを取っていると思いますが、その中でどれを選ぶかは結構大変です。
また、写真を選ぶ際にはアングルやピント等の写真の良さだけでなく、誰が映っていて、誰が映っていないか、仲間内で映っている回数が均等になるように調整することも重要な作業です。
作業量が多いので写真選択の基準を決めておくと良いと思います。
例えば、主役は誰なのか、中心となる視聴者は誰なのか、いつ見るのか等を考えると自ずと選択基準がみえてくるようになります。
選択の基準を決めておくと判断が楽になりますし、なにより作業が早く進むようになります。誰がどんなシチュエーションで視聴するのかを改めて確認しておきましょう。
基本は2曲、10分、2部構成
さて、ほとんどは行きあたりばったりで作っても大丈夫なスライドショーですが、山場だけは写真、音楽、コメントをどのように配置するか、構想を練って制作にあたる方が、全編行き当たりばったりで作るよりも良作となることは間違いありません。
最初は写真を時系列で並べていくと作りやすいですし、時系列の中で一番大きな行事や大会の写真を曲のサビに合わせて配置することを意識するだけでも、作品の印象はとてもよくなると思います。
「構成を練る」というと難しそうな印象がありますが、意識するだけでも大丈夫です。心の片隅で覚えておいてもらえれば十分です。
時間的には10分程度が適切かと思います。15分を超えるとダレるのでやはり10分程度で曲数は2曲程度が丁度良いと思います。
注意点としては1曲目と2曲目の印象が変わるように選曲することです。テンポが変わる、歌手の性別が変わる、曲調が変わるといった具合に変化をつけてみてください。
そうすると構成も必然的に2部構成となるのが自然です。
第1部(1曲目)はこれまでの活動の様子を時系列にならべていき、第2部(2曲目)ではお礼やメッセージを文字で表示するような構成だと見ている人もしっくりくると思います。
実際にスライドショーの後半に、本人からのお礼の言葉やメッセージを入れてみたことがあるのですが、曲のサビとお礼の言葉が重なると涙腺への破壊力が格段にUPします。
実際に使用したメッセージ入りスライドは顔が映っているので掲載できませんが、ざっくりいうと例としては下のようなスライドになります。
あくまでイメージを伝えるために即席で作ってみた物なので、安っぽさ全開になっております。ごめんなさい。
ちなみに、メッセージ入りのスライドを作る場合、一人で映っている写真が使い勝手が良いのです。メッセージを貰うときに写真も撮ってしまうと良いでしょう。
その場合は、本人が中央に映る写真と、本人を右か左かどちらかに寄せた写真の2種類を取っておくと後の編集の自由度が増します。
表情豊かなショットが欲しい! しかし個人情報保護には注意が必要
表情豊かな写真をたくさん使用するとスライドショーの「泣き度」がアップします。
望遠レンズを駆使して、驚いた顔、集中している顔、笑顔など、記念撮影で取れない表情をスライドショーへ差し込みましょう。
ただし、肖像権の問題や個人情報の問題もあります。顔がアップになる写真を撮る場合には、事前了承をとることや、事前に了承が取れなかった場合でも、撮った後で了承を得るなど、適切な対応が必要です。
じぷたの場合は、年度初めの会(例えば学級懇談会等)で撮影の了承を得るようにしています。すべての保護者がいない場合でも、とにかく全体で了承してもらっておいて、欠席だった保護者には後日了承をとるようにしています。
それから被写体となった本人が嫌がりそうな写真は、ナイスショットだったとしても使わないようにするのも大切です。
視聴者に感動を与えるのが目的です。視聴者が不愉快にならないように配慮しましよう。
音楽の基本は爽やかさのある曲を選択すること! 「ゆず」なら二重丸
バックに流れる音楽は感動できるかどうかに大きな影響があります。
こればっかりは作成者のセンスによるところが大きいですが、暗いドヨーンとした曲よりは爽やかさのある曲がよろしいかと思います。
しかし、スライドショーといえば保険会社のテレビCMでも使われている小田和正さんの曲を思い出す人も多いと思います。
透明感があって、誠実さを感じさせる素晴らしい声ですが、曲調として爽やかかといわれると判断に迷うところです。
そういう意味では爽やかな曲を選ぶことは基本ではありますが、絶対的な判断基準ではなく、心を揺さぶるような曲なら何でも良いという考え方もできそうです。
参考までに我が家で活用した曲をいくつか挙げておきます。
『君に贈る歌~song for you~』(シェネル)
『手紙~愛するあなたへ~』(クリスハートのカバー版、※原曲は藤田麻衣子)
『love so sweet』(嵐)
『happiness』(シェネル)
『卒業写真』(ハイファイセット)
『虹』(ゆず)
といったところです。
ちなみに困ったときは、ゆずを使えば大丈夫だと思います。『虹』に限らず、スライドショーにぴったりな曲が多くあります。
『またあえる日まで』『友達の唄』『サヨナラバス』等々。なんでもござれです。
きっと、明るい曲調で歯切れのよいサウンド、ストレートで感情を揺さぶる歌詞、そんな「ゆず」の特徴がスライドショー向きなのではないかと思います。
ここまでが基本編です。
ここから先はコツの部分。
コツ編
人の映っていない写真を使う
スライドショーではお気に入りの写真をドンドン詰め込んでいくことが多いと思います。
それはそれでよいのですが、節目のところにこれから先のことを予想させる風景を挟むと、視聴者は心の準備ができるので、映像に落ち着いた印象を持ってもらえると思います。
例えば、卒業謝恩会用のスライドショーであれば冒頭に校舎の遠景を入れたり、エンディングの少し前に校舎内の何気ない風景を挟むと効果が大きいです。
例えば上の写真は、卒業後の未来へ向かっていく感じを表現したくて、学校の階段の写真を使用したものです。
野球のスポ少や部活であれば、無人の夕日のグランドなども良いと思います。
また、運動部がいつも使っている水道でさえも、思い出を引っ張り出すアイテムとして考えれば、スライドショー用の写真として価値がある写真となります。
例に挙げた写真が完璧なわけではありませんが、こんな感じで無人の写真を挟むとスライドショーに深みが出ると思います。
後ろ姿から感情が伝わる写真を使う
じぷたと嫁がスライドショー作成を始めた頃の話です。
音楽もたくさんの候補の中から選び抜き、写真も厳選してようやく完成した試作品を二人で見ておりました。
その時、気付いてしまったのです。
「あれれー、アングルが同じだよね(名探偵コナン風)」
表情が読み取れる写真を選んだ場合、同じアングルの写真が多くなってしまう傾向があります。
このことはスポーツの写真を撮ったことがある方なら分かっていただけると思います。
例えば野球の試合中の写真を撮る場合、表情がわかるショットを狙おうと思うとバッターボックスの選手を撮ることになるのですが、特定の場所からしか被写体を狙えないことが多くあるのです。
結果として、同じアングルが増えてしまいます。同じアングルだらけだと、やっぱり面白さが激減します。
アングルがワンパターンだと面白さが減るのは当然ですが、それ以外にも面白さが減ってしまう原因があるのです。
それは視聴者が思いをはせる部分が少ないという点です。
つまり、考えなくても感情がストレートに解ってしまう、ってこと。
では、どうするか。
真横や後ろ姿の写真を時々挟むと具合が良いようです。
ちなみに上の写真の黄色いシャツの2人組は何をしているのかと言いますと…
確かカードゲームのカードを一緒に眺めていたように思います。きっと幼い方の子は意味も分かっていないと思いますが2人でいれば楽しいのでしょう。
写真のクオリティーは別として、こんな感じで後ろ姿をいれてみると「ほのぼの感」や「仲良し感」が表情をストレートに見せるよりも伝わるのではないでしょうか。
仲良し感だけではなく「悔しがっている感じ」や「将来へのファイトを燃やしている感じ」も横顔や後ろ姿から伝わることがあると思います。
後ろ姿は特に伝わるものが多くあるので、じぷたは好きです。
表情が見えないということを恐れすぎる必要はありません。
ポイント、ポイントで後ろ姿や横顔の写真を挟むと、同じアングルだらけということを防げますし、適度なレベルで視聴者に想像力を働かせてもらうことができるはずです。
まとめ
最後にまとめです。
いろいろ書いてきましたが、まずは試作でも良いので作ってみることが大切です。
作ってみると、それがたとえ3分の試作品だったとしても、スライドショーの良さ、作成の楽しさがわかって頂けると思います。
まず、作ってみる。
お時間のあるときに是非やってみて下さい。新しい趣味となる可能性さえ秘めていると思います。
コメント
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