今回紹介するのは雲南市三刀屋町にあります「中国四川料理Donsyuu(ドンシュー)」。
私の記憶では「吞舟」の表記を見たことがるような気がするのですが、箸袋や看板には「Donsyuu」と書かれています。私の記憶違いだったのかもしれません。
陳健民・健一親子の味を引き継ぐ雲南の名店
場所は雲南市三刀屋町の平成記念病院の近く
場所はざっくり言うと雲南市三刀屋町にある平成記念病院の近くです。
平成記念病院は峠の中腹にあるので、その下の国道54号線沿いにあります。ちょっと前まではバッティングセンターが併設されていたのですが、すでに廃業されたようです。
Donsyuuは有名店なのでカーナビで検索すてば一発で表示されると思いますが、一応、目印となる施設をお知らせしてみました。
上の写真がDonsyuu周辺の様子です。Donsyuuから写真の方向に50mほど進むと地王交差点がありまして、それを左折すると平成記念病に向かいます。
駐車場は広い 普通車19台、軽自動車6台
駐車場は広いです。数えてみたところ、軽自動車ゾーンが6台分、普通車のゾーンが19台ありました。
これまで隣接していたバッティングセンター部分がすべて駐車場になったので、広大な敷地が確保できたようです。
野球を趣味としているじぷたとしては、バッティングセンターの廃業は悲しいことなのですが、有効に利用されていると言えるでしょう。
ちなみに、隣接していたバッティングセンターには何度もお邪魔したことがあるのですが、実は子どもの頃にも利用したことがあります。
小6の頃、ホームランの看板に当てそうになりました。結局当たらなかったのですが、友達と盛り上がったのも思い出の一つです。
陳建民と陳健一 Donsyuuとのつながりは?
インターネット上の情報を拾い上げると様々な情報が錯そうしています。
Donsyuuのご主人は陳健民の弟子なのでは?
いや、陳健一の弟子ではないか?
憶測が憶測を呼んでいる状態です。
陳親子の味を受け継ぐDonsyuu
私の聞き集めた話ではDonsyuuのご主人は四川飯店の支店で修行しておられたようです。
四川飯店は陳健民さんが創設した中華料理屋であり、子の陳健一さんも弟子として四川飯店で修行しています。
さすがに実子である健一さんは四川飯店本店で修行したと思いますが、四川飯店系列で修行しておられれば、陳健民さんの味を受け継いでおられるという点では間違いないと思います。
また、Donsyuuの店舗内には陳健一さんの直筆サインが飾られています。陳親子とDonsyuuのご主人との関係性までは把握できていませんが、良好な間柄であると言ってよさそうですね。
陳建民 日本における四川料理の父
以前、「料理の鉄人」と言う料理対決番組がありましたが、その番組に中華の鉄人として出演していたのが陳健一さん。健一さんの父親、且つ師匠で、四川飯店の創業者にしてオーナーシェフだったのが陳健民さんです。
中華の鉄人、陳健一さんについてはテレビ番組やCM等でご存じな方も多いと思います。しかし、それを上回るレジェンドが陳健民さんなのです。本筋とは少し離れますが陳健民さんについて解説しておきましょう。
陳建民さんをインターネットで検索するといくらでも情報を得ることができるのですが、ざっくりとお話しておきます。
- 四川料理を日本人の味覚に合うように改良して広めた。
- 例えば、中国の調味料が手に入りにくい時代に、ケチャップを使ったエビチリを完成させたのもその一つ。
- 中国の麻婆豆腐を日本人好みの味に変えて定着させた。中国の麻婆豆腐から山椒を抜き、唐辛子を減らし、豚挽き肉&長ネギを加えたのは有名な話。
日本に四川料理を広めた凄腕料理人、その人こそが陳建民さんなのです。
Donsyuuにも「陳麻婆豆腐」がある
先ほども書きましたが、Donsyuuのご主人は四川飯店系列で修行されたのだとか(本人に確認できていません)。
そしてDonsyuuのメニューには「陳麻婆豆腐」というメニューがあります。これは、17店舗を展開する四川飯店系列にあるメニューなのです。
その点から考えても、Donsyuuのご主人が四川飯店で修行し、料理の鉄人である陳健一さんとも翻意しておられたというのも信憑性のある話だと思います。
陳建民さんは、中国風麻婆豆腐の山椒を抜くことで日本人に合う麻婆豆腐を作り上げたと先ほど述べました。しかしながらDonsyuuのメニューを見ますと、陳麻婆豆腐には四川山椒を効かせているとの表記があります。効かせてはあるが中国のものよりも減らしてある、と言うことなのでしょうか。
ランチメニュー8種プラスα
8種類のランチと追加の小皿が11種類(デザート3種含む)
さて、ランチのメニューについて見ていきましょう。
平日のお昼に限りサービスメニューがオーダー可能です。
飲茶、八宝菜、酢豚、麻婆豆腐、ラーメン、唐揚げ、チャーハンと定番がそろってます。
せっかくなのでDXをどうぞ 満足感もUP!
サービスメニューはお好みの小皿料理を1品追加する「DX」に格上げすることもできます。
小皿料理は単品で注文すると286円ですが、「DX」に格上げすると154円増で済むのでお得ですね。小皿料理は文字通り小皿で提供されるので量は期待できませんが、ちょっとだけ品数を増やして満足度を上げたいときにはちょうど良いです。
ちなみに上の写真は麻婆豆腐定食です。
ご飯、麻婆豆腐、スープ、サラダ、漬物が付いています。
これを麻婆豆腐定食DXの焼売セットにすると下のようになります。
全く見栄えが違いますね。
大変美味しかったです。量的にも満足でした。美味い!
あんまりおいしそうだったので、少し食べてから写真を撮ったのは内緒です。
イチ押しはラーメン!
まずはラーメンを食べよう
じぷた的お気に入りはラーメンです。サッパリとしたスープにシャキッとした麺。
珍しさは無いのですが、グッドバランスで深みのあるスープはどんどん飲みたくなる味です。麺は黄色で中太です。噛むとブツっとした食感があり美味しいです。
チャーシューは充分に旨味があり、シナチクには歯応えが残っています。
そして唐揚げも付けましょう!
ちなみに下の写真はラーメン炒飯セットです。
炒飯はパラっとしていて、触感が非常に良いです。
ラーメン炒飯唐揚げセットにするとついてくる唐揚げがこちら。
大変おいしそうですね。実際美味しいのですが。
アップで撮った写真なので大きく見えますが、実際は小皿です。
街の中華料理屋さんとしてはメニュー数は普通かと思いますが、どれもきちんと仕事がされており、美味しいです。
酢豚は揚げ豚の触感が適切に残してありますし、チャーハンはパラっとしてプロの味です。定番の分だけ腕前の良さが素人にも伝わってきます。
辛いのがOKなら陳麻婆豆腐をどうぞ
今回は比較のために普通の麻婆豆腐(以下、「普通」と表記します。)と陳麻婆豆腐(以下、「陳」と表記します)の両方を注文してみました。
「普通」を口に入れると、なんだか「シンとした辛さ」だと感じました。辛いんですけど火がでるような辛さではなく、じんわり辛さが来る感じです。しみるような辛さと言えば良いのでしょうか。
口に含むと一拍おいて辛さが来て、ほどなく汗がダラダラします。辛いものが苦手な方ならば「普通」でも相当辛く感じると思います。
バーモントカレー甘口が標準のじぷたでは、すでにベロがやられている状態です。
一方、「陳」を口に含んでみます。すると一拍おいて辛さがやってくる感じは「普通」と同じです。シンとした辛さと言うのも同様。
「普通」と「陳」は同じベクトル上にある味付けであることがわかります。
違うのは辛さがやってきた後の度合いです。
「辛度(しんど)」という言葉を作ってみました。たぶん、「普通」は辛度強です。
では「陳」は?
これは辛度最強です。ベロがやられるというより、一拍後に舌がしびれます。そしてじぷたの唇は腫れました。
しかしながら、「普通」と「陳」が辛いだけかと言われれば違います。
いずれも辛さの中に美味さがある。非常に月並みな表現ですが、結局、美味くなければ人気メニューにはなりません。非常に辛いですが、美味いです。価値ある一品ですね。
まとめ
Donsyuuは雲南市の中華料理の名店です。
特におすすめはラーメン、チャーハン、麻婆豆腐です。中華料理のランチとしては一般的なメニューですが、仕上がりはバツグン。どれを食べても満足できると思います。
近くにこられましたら、ぜひ寄ってみて下さい。きっと満足できると思います。
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